1x.comとは、「審査制写真投稿サイト」であり、ネットの検索で「写真 1x とは」と検索すると次のスクリーンショットのように出てきます。検索結果1ページ目。

最高品質の写真だけが公開される1x(ワンエックス)。 公開される全ての写真はプロのギャラリー学芸員のチームによって選択されています。 掲載写真は可能な限り最高の写真の基準を掲げ、全ての提出写真のわずか5%が認められています。 審査制写真サイトの中でも飛び抜けて審査が非常に厳しいメディアとして知られています。」「1xとは世界レベルの審査制写真投稿サイトで難易度は狂っている事実」「世界一厳しいフォトストック」「世界最高峰写真サイト」といった言葉が並んでいます。簡単に言えば「世界レベルで掲載されるのが難しいサイト」といった感じでしょうか。

審査制写真投稿サイトとしてどのように難しいかといえば、二段階審査になっています。メンバー審査とエキスパート審査です。前者のメンバー審査は登録(無料)すれば誰でもできるもので、後者のエキスパートは運営側による審査です(メンバーとして審査に写真を提出するのは有料)。

そして他のサイトと違うのは、写真の綺麗さや技術的なものが必ずしも最優先されるのではなく、いかにアートしているかが審査対象になります。極端に言ってみれば、非常に綺麗な鳥や花の写真であっても、綺麗なだけでは図鑑と同じになってしまいます。図鑑のような写真が求められているわけではありません。

またピントがあっていることは写真において重要なことの一つですが、あえてピンボケでぶれていても、写真のタイトルが例えば「憂鬱(ゆううつ)」ならば、そのピンボケの曖昧さが憂鬱な気分を表しているとして、アート的になるかもしれません。

同時に審査するエキスパートの方達は写真専門の方だけでなく、写真以外の方もおられます。美術館やオークションの学芸員などアートを専門とする人たちです。つまり必ずしも写真の技術が最優先されるわけではありません。

それから提出する写真はフォトショップ等で編集、加工、合成なんでもありです。つまり写真を写真だけとして捉えるのではなくて、写真を使ったアートとしての見方があるかもしれません。例えば街中の風景を絵で描きたい場合、大きな看板、壁や柱に貼られたポスターの文言まで描くか、もしくはそこはテーマにとっては重要ではないと考えて、看板やポスターそのものをないものとして描いたり、またその逆に巨大な看板を意識したならば、実物以上にさらに巨大に描くことも可能です。そのような絵画同様に写真でもテーマに合わない箇所があればフォトショップでそこを消したり、逆に強調したり、何かを付け加えたりすることも可能です。そのような見方をすれば、単なる写真として扱うのではなく、写真を使ったアートとしての見方があります。

審査の方法は一言で言えば「良いか悪いか」だけです。「審査」のページにいくと、ランダムで写真が表示されます。誰が投稿したかは基本的にわかりません。タイトルとジャンルが表示され、時にはその写真の説明が記載されていることもあります。誰かが投稿した写真一枚が表示されて「掲載」「非掲載」のどちらかボタンを押すだけです。押すと次の写真が表示されます。そして具体的な数字は分かりませんが、審査数が一定になれば審査が終了し、一定数の「掲載」支持があればサイトで公開されます。

その審査時間は約2日間。一度に投稿できる枚数は一枚のみです。審査結果はサイトかメールでお知らせされます。そのお知らせが出てから新たな写真が投稿できるようになります。

投稿して結果の出た写真は「批評」に出すこともできます。特に「非掲載」の写真で何がダメだったか、どこを改良すれば良いか等を問えるものです。その際も2種類あり、審査同様に名前を出さずに提出するか、フォーラムに提出するか、です。前者の名前を出さない場合は、いただいた批評コメントも誰が書いたのか基本は分かりません。後者のフォーラムは掲示板のようなもので、提出者、コメント者の名前が出てきます。

ただ1xが最も厳しいと言われていても、単純に厳しいというわけではなく、そういった批評のところを読んだり、掲載された写真を見ると、サイトの方向性が見えてきます。なぜ世間的に良いとされている写真でも掲載されていないのか、賞を取ったり、専門誌の表紙を飾った写真が非掲載になるのはなぜか等、明らかに方向性、傾向があるのが分かります。

話しはずれますが、「お勧めの車は何か」といった漠然とした質問をネット等で見かけることがあります。何を求めているかによって良い車の意味は違ってきます。大家族なのか、多くの荷物を載せたいのか、スピードが早く出る方が良いのか等。例えばフェラーリのスポーツカーが良いとお薦めされても、近所のスーパーに大家族で1週間分の買い物に行くのには、その車はあまり適していません。また荷物を一杯載せたいのであれば軽トラックが一番良いかもしれません。運転が好きで高速道路をよく走るような人ならばスピード重視かもしれません。

つまり人によって良い車、お勧めの車が違ってきます。同様に写真の世界にも色々なタイプや方向性があります。例えば日本のコンテストは合成不可の所が多い印象です。合成問題なしの1xとは真逆かもしれません。ですので掲載されていない写真が必ずしも悪い写真というわけではなく、方向性が違うので選ばれなかった可能性もあります。良い写真でも選ばれないことがあるので厳しいという印象が強く出ていると思います。世の中にはいくつもの写真サイトやSNS等があり、それぞれの方向性があります。それらの方向性を意識すると1xが写真の世界において、一つの大きな方向性を持っているのが分かります。そしてその方向性を意識した上でここで写真を学ぶことも可能です。他の方の投稿を見たり、批評を読んでいると、求められている写真や必要な技術を学ぶことができます。学びのサイトとして1x以上のサイトはないのではないかと私は考えています。写真を撮る人にとっては「写真を学べる審査制投稿サイト」と言えます。

私個人的には1xでの活動において、「真摯に、そしてリスペクトを持って」ということを意識して取り組んでいます。(その2に続く、予定。)

https://1x.com/eijiyamamoto

1xは写真投稿サイトであるのと同時に写真販売サイトです。ですので、売れそうな写真、部屋に飾りたい写真が掲載されている可能性が高いと思われます。

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